日本経済の見通し
新年明けましたので久しぶりにコラムを書きたいと思います。
今年からは可能な限り更新していきたいと思いますので引き続き宜しくお願い致します。
今回は日本経済の見通しについて私なりに感じたことを書きたいと思います。
①消費税が10%に
今デフレで景気は極度に冷え込んでいるのにも拘わらず政府(財務省)は消費税を上げました。
ごく一部の富裕層と大手企業を除いて大部分の国民は賃金、所得も上がらず苦しんでおります。
緊縮財政が好きな国は日本とドイツだけと言われてますが流石のドイツも最近は気が付いたみたいです。
世界でも日本だけが逆行しているんですね。
諸外国からはデフレでも消費税を上げる暴挙、自殺行為をしているバカな国というレッテルを貼られているみたいです。
政府は対策としてキャッシュレスポイント還元などやってますが、これは6月末までの期間限定ですからその後が懸念されます。
②働き方改革関連法案の施行
4月から施行されます。正社員と非正規労働者の差を埋めるべく意味合いがあると思いますが、
今後正社員は残業はできない、各種手当も無くなるという理由からはっきり言って正社員の方はかなり給与が落ちます。
一方非正規に回る報酬アップ分ですが、これは企業も余裕はないため正社員の給与が落ちた分がそのまま非正規の方々に回るだけと思われます。
③上場企業の45歳以上のリストラ加速問題、終身雇用の崩壊
また一方人手不足問題
人手不足でリストラってどういうこと?と思いますが
実は人手不足というのは補足が必要で、超低賃金で単純労働者を集めている不人気な業種が人手不足という事であり
逆に上場企業では今のうちに整理をしたいため黒字でもリストラしているという現状です。
不景気の要因
今不景気の要因は何といってもデフレが脱却できていない点です。
先ずそもそもデフレとは物価が低下している現象の事です。
モノやサービスの値段(物価)が全体的に下がっていくため物価が下落して現金の価値が上昇します。
より進むと企業の業績は悪化しますので従業員の給与の減少、リストラが加速となり失業が増えます。
それにより消費者は消費(買い物)を控えます。
モノが売れないから企業は更に値下げをしデフレが進みます。
これをデフレスパイラルと言います。
その影響から銀行の預貯金の金利は限りなく0になり預貯金だけでは資産が増やせないという事になります。
因みにインフレはその逆です。
※インフレについてはまたいつか記載します。
結局上場企業もこぞってリストラや終身雇用の終焉を告げているのは今の日本の経済がデフレの影響で先行きが見えず
兎に角自分の所だけは生き続けようとする当然の動きなのです。
経営者側からすると優秀な人材は常に欲しいと思っております。
ただ現実は中小、零細には優秀な人材は来ずほとんどが大手に行くと思います。
また戦力にならない金食い虫の中高年は今後もどんどんリストラ、早期退職の声がかかっていくでしょう。
経営者側からみて働き方改革で正社員が残業しなくなるとどんな問題がでるか?
パレートの法則からも言えますが、社員は能力のある社員ばかりではなく使えない社員もいる訳です。
※できる社員2割でできない社員8割を救っているという法則。
仮にできる社員は1時間で終わる仕事が、できない社員は5日とかかかるとすると
経営者からみてできない社員はただ単に負担な訳です。
(できない社員、能力のない社員は残業を減らせば効率が落ちるのは当たり前。
基本稼ぐには長時間働くのが当たり前だからです。)
中小、零細は社員を抱えるのにも年金、社保などの莫大な経費がかかるうえにもしできない社員が来ればただの損失です。そういった理由で雇いたくても雇う余裕がありません。
まとめ 今後の経済動向
これは私の予想ですが、今後大手等で早期退職を勧められた方の中で腕に自信がある方などは独立されると思いますが、今年からはフリーランスがかなり増える気がしています。
はっきり言って40歳過ぎてリストラされた場合余程優秀な方でないとキャリアアップの転職は相当厳しいでしょうし、正直転職自体ままならない方も多いのでは無いかと思います。
そこで意を決してフリーランスという訳です。
企業側からしても今辞めてくれれば向こう半年~1年分の仕事を与えるからと言って業務委託契約型にした方が何かと
都合が良いからです。
先ず社員でなくなるので年金、社会保険の重い負担が外れますし、会社員の場合は勝手にリストラはできませんが
業務委託契約は簡単に切れます。
はっきり言って使い捨てできますので企業は優秀な方のみと付き合えば良い訳です。
逆にフリーランス側は完全に実力の世界になるため過当な競争になると思います。
今会社員であってもいつリストラの声がかかるかわかりませんし、終身雇用もなくなります。
退職金も右肩下がりで減少してますし、副業が当たり前の時代になってきました。
年金も正直支給は無くならないまでも相当減少するのは間違いなさそうです。
最近の政府を見ていても桜の会の問題から最近の政治家、官僚の汚職問題などスキャンダルのオンパレードです。
はっきり言って日本はもう先進国ではありません。
政治家も官僚も腐敗しきって、経済も活性せず、何より国民のために働いてません。
国民も元気がないわけですから今後も不景気が続くかな?と思うのは至極当然なのです。
正直これが資本主義の残酷な現実です。
私は4月の働き方改革、6月のキャッシュレスポイント還元の終了、9月のオリンピック以降に
本当の地獄が来ると思います。
現在の政治家、官僚たちは自分の保身しか考えていない人間しか居ないので、今後もますます状況は悪くなるでしょう。
日本もアメリカみたいに極端に貧富の差が生まれていき、中間層が消失し、莫大な富裕層と大多数の年収180万以下の貧乏人に分かれるという予測まで出てきております。
結局どうすればよいのでしょうか?
実の所、現実は国も誰も助けてくれませんので、今からでもすぐに各自で対策していくしかありません。
私は会社員時代から兎に角将来が不安でしたので色々自分なりに対策してきました。
その一つが不動産投資であったわけです。
会社員を辞めた理由や、何がきっかけになりどういう風に投資をしてきたかなどについてはまた次の機会に書きたいと思います。